①ネギ中毒
ネギ類(玉ねぎ、ニラ、アサツキなど)は、犬にとって有毒です。ネギ毒は溶血などの毒性を示し、摂取数日後に血尿や貧血などの症状を引き起こします。加熱処理しても毒性は変わらず、中毒量は体重の0.5%とされています
②チョコレート中毒
チョコレートやココア製品に含まれるテオブロミンとカフェインは、犬にとって非常に有害です。これらの化学物質を摂取すると、嘔吐、下痢、過呼吸、不整脈、けいれんなどの中毒症状が現れることがあります。チョコレート中毒は、摂取量と犬のサイズによって重症度が異なります 。
③キシリトールガム中毒
キシリトールは、ガムや菓子、一部の歯磨き粉などに含まれる人工甘味料です。犬がキシリトールを摂取すると、急激なインスリン放出を引き起こし、低血糖、けいれん、肝不全などを引き起こす可能性があります。少量でも非常に危険なため、キシリトール含有製品は犬の手の届かない場所に保管することが重要です 。
誤飲誤食の診察動画をまとめましたのでぜひご覧ください!
PROFILE
稲野辺悠(夜の獣医師ゆってぃー)
港区動物救急医療センター芝アニマルクリニック院長
日本獣医救急集中治療学会所属