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    黄疸

    血清や組織が胆汁色素(ビリルビン)によって黄色く染まること。正常な肝臓は、血液中のビリルビンを取り込み排泄し一定の数値に保っているが、持続的かつ過剰なビリルビンの産生、または肝臓の機能障害、排泄障害が生じることで黄疸が生じる。わかりやすい部位として、白目の部分や毛の薄い耳やお腹。

    犬パルボウイルス性腸炎

    臨床兆候は、その犬の年齢や免疫、病原ウイルスの種類や量、他のウイルスや寄生虫の有無によって大きく異なり、無症候の場合から重篤な胃腸炎(嘔吐や下痢、血便)まで様々で死に至る可能性もある。診断は、糞便中のウイルスを検出すること。

    犬コロナウイルス性腸炎

    比較的、症状は軽度で嘔吐や下痢が起こる。重篤な状態になることはまれ。そのため、普段の診療でウイルス検査をすることはほとんどない。ただし、そのままにしておくと、小型犬や若齢犬の場合、脱水や血液中の電解質バランスが崩れ、死に至ることもある。予防として、ワクチンに含まれているものもあるが、有効性は不明。

    一酸化炭素中毒

    CO濃度0.1%以上を1時間以上の吸入で意識障害、呼吸不全、痙攣、死亡のリスクがあります。治療法は気管内挿管による高濃度の酸素投与を行う。

    犬の糖尿病

    犬の糖尿病は、インスリン依存性糖尿病がほとんどである。雌は雄に比べて2倍近く発症しやすい。遺伝的素因や感染、免疫介在性膵島炎、膵炎、肥満、インスリン抵抗性の疾患等が複数関与して発症する。注射でのインスリンなしでは糖尿病の治療は困難であり、半永久的に治療が必要である。高血糖と尿糖により、初期症状として多飲多尿、多食、体重減少が起こる。

    嘔吐

    前兆となる腹部の動きが認められ、胃内容物が押し上げられて口から出ること。似た症状で「吐出」があり、大きく病態が異なります。腹腔内の炎症、胃腸管閉塞、薬剤や中毒物質による催吐作用、代謝性疾患、乗り物酔いが原因としてあげられます。原因がはっきりしないこともしばしばで、明らかな異物や誤食が認められず、急性症状の場合は対症療法を数日行い、経過を見ます。症状が続く場合は、より積極的な検査が望まれます。

    ウサギ

    ウサギ目ウサギ科に属し、夜行性で草食性の動物。寿命は7歳前後。温和な性格である一方で神経質な面もあり、ストレスにより拒食につながることもしばしば。歯は常生歯といって、常に伸び続けるため、歯の過長や歯根膿瘍の病気を引き起こす可能性がある。

    犬糸状虫(フィラリア)

    心臓や血管内において、蚊の吸血時に寄生が起こる寄生虫。犬やイヌ科の動物が宿主になりやすいが、猫でもまれに寄生が起こるため、予防が必要とされている。犬糸状虫の幼虫(ミクロフィラリア)を宿す子から蚊が吸血すると幼虫も一緒に摂取し、また別の子に吸血した際に蚊の体内で成長した幼虫が新しい宿主に侵入して、半年以上かけて成虫へと成長し、また幼虫を放出する。

    寄生が起こると、循環器障害や2次的に内臓器負担が起こ流ため、予防が必須である。

  • か行

    後臼歯

    奥の数本の歯で、獲物を逃さないためにこの部分でくわえたり、食べ物を掻き砕くときに使用。

    犬歯

    肉食動物において象徴的な歯で、一番長く鋭い。獲物を捕らえるときに重要な役割を担う。

    猫の下部尿路疾患

    尿路(泌尿器)は、腎臓と尿管を「上部尿路」、膀胱から尿道を下部尿路といいます。

    膀胱や尿道が原因で頻尿、血尿、排尿困難、痛みを伴う排尿、不適切な排尿(粗相)、尿道の閉塞といった臨床兆候が一つ以上認められるものを指します。

    原因が特定できる場合とできない場合があり、尿石、感染症、腫瘍、神経の異常等が原因としてあげられる。大半は、原因不明。

    甲状腺機能低下症

    甲状腺でのホルモンの分泌が低下し、いくつかの臨床兆候が起こる。

    猫ではまれで、甲状腺機能亢進症の不適切な治療で起こりうる(医原性)。猫に比べると犬で多いが、それでも発症数は多くない(罹患率0.23%)。兆候は、皮膚疾患(脱毛、感染、脂漏)や食べてないのに体重増加、活動性の低下、若齢で発症すると発育不良etc。血液検査にて、ホルモンの分泌低下を調べるが、他の病気によって甲状腺と関係なくホルモン濃度が低下してしまうこともあり、すぐに診断がつかないこともある。

    甲状腺機能亢進症

    甲状腺でのホルモン(T3,T4)の分泌が過剰になり、複数の臨床兆候を引き起こす。

    犬ではまれな病気で、甲状腺癌ができると起こりうる。一般的に高齢な猫(7,8歳以上)で起こる病気で、典型的な兆候は痩せてくること。

    他、多食や興奮、心雑音、高血圧、早い呼吸、多飲多尿etc。血液検査にてホルモンの量を計測したり、超音波検査を行い調べていく。

    拡張型心筋症

    左室のびまん性収縮障害、左室拡大を特徴とし、呼吸困難、不整脈、虚脱、食欲不振、元気消失、心不全などを引き起こす。診断はエコー検査で行う。治療法は内科的治療で、強心剤、利尿剤、血管拡張剤などで進行を抑えます。

    家庭用洗剤の誤食

    消化管の壊死や潰瘍を引き起こす可能性あり。有効な解毒剤はないので、中毒物の希釈、粘膜保護を目的とした薬剤や水、牛乳、卵白、活性炭の経口摂取。

    ケンネルコフ(犬伝染性気管支炎)

    気道に限局した感染症疾患で伝染性が強い。病原体として、犬アデノウイルス2型、パラインフルエンザウイルス、Bordetella bronchisepticaといった感染因子の一つ、あるいは複数によっておこります。ほとんどの犬は、重篤化せず2週間ほどで自然治癒すると考えられているが、念のため早期に抗生剤を使用し、2次的な細菌感染を治療ないし予防を目的に使用する。

    喀血

    発咳とともに出血を排出すること。気管や気管支、肺からの出血が原因で、心不全や胸部外傷、呼吸器腫瘍、フィラリア症、血液疾患等が原因としてあげられる。緊急性が高い可能性があるので、速やかな受診をお勧めします。

    誤食、誤飲(犬)

    犬の誤飲や誤食は救急症例としてしばしば見かけます。主にネギ類、チョコレート、ぶどうなどの食物や人用の薬の誤飲、プラスチックや竹串などの生活雑貨まで多種の誤飲、誤食することが多く見受けられます。治療としては薬を使っての催吐処置や全身麻酔下での内視鏡もしくは胃切開術にて摘出を行います。

    血便(猫)

    血便が出た場合、大腸に原因があることがほとんどで、血便の出方によって同じ大腸でも場所が異なります。便の外側のみに、血液が付着している場合、大腸の後半部分(結腸遠位~直腸)に病変が、便中に血液が混ざっている場合は、大腸の前半(結腸上部)に病変がある可能性があります。原因として、肛門嚢炎や腫瘍、外傷、感染、寄生虫、炎症性疾患、食餌反応性等があります。

    血便(犬)

     血便が出た場合、大腸に原因があることがほとんどで、血便の出方によって同じ大腸でも場所が異なります。便の外側のみに、血液が付着している場合、大腸の後半部分(結腸遠位~直腸)に病変が、便中に血液が混ざっている場合は、大腸の前半(結腸上部)に病変がある可能性があります。原因として、肛門嚢炎や腫瘍、外傷、感染、寄生虫、炎症性疾患、食餌反応性等があります。

    下痢「大腸性」

    下痢の兆候として、糞便の一回の量は減り、回数が増えたり、しぶりや鮮血便、粘液便が認められる場合、大腸に問題がある可能性があります。

    下痢「小腸性」

     下痢の兆候として、糞便の量が増えたり、タール様の黒色便(メレナ)、体重減少が認められる場合、小腸に問題がある可能性があります。

    下痢(猫)

    比較的若い猫の多くは、食物、寄生虫、感染、異物による急性の下痢が多く、下痢止めや整腸剤、駆虫薬等でよくなることがしばしばです。嘔吐が伴ったり、頻回に下痢する場合は、急速に脱水を起こすことがあり、さらに状態が悪くなることもあります。対症療法に反応せず、慢性的な下痢の場合は、食餌反応性や検出されづらい寄生虫、感染のほか、腫瘍や炎症性腸疾患、腸リンパ管拡張症等の血液検査や超音波検査、内視鏡等の詳しい検査が必要な病気の可能性があります。

    下痢(犬)

    比較的若い犬の多くは、食物、寄生虫、感染、異物による急性の下痢が多く、下痢止めや整腸剤、駆虫薬等でよくなることがしばしばです。嘔吐が伴ったり、頻回に下痢する場合は、急速に脱水を起こすことがあり、さらに状態が悪くなることもあります。対症療法に反応せず、慢性的な下痢の場合は、食餌反応性や検出されづらい寄生虫、感染のほか、腫瘍や炎症性腸疾患、腸リンパ管拡張症、腸重積等の血液検査や超音波検査、内視鏡等の詳しい検査が必要な病気の可能性があります。

    けいれん

    持続的にあるいは断続的に、全身ないし体の一部の筋肉が過剰に興奮してしまう状態です。

    原因として、脳の病気であるてんかん以外にも内臓器の病気や異物による中毒から起こることもあります。

    狂犬病ワクチン

    狂犬病の発生の予防とまん延を防止するために、犬に関して法的に接種することが義務付けられているワクチン。毎年の接種が必要で、接種後は届け出が必要。持病や接種後のアナフィラキシーショック歴などにより、獣医師による診察のもと接種免除される場合もある。日本は数少ない狂犬病清浄国である。

    去勢手術

    去勢手術は、精巣を陰嚢という袋を切開して摘出する手術です。どちらの手術も、年を重ねたときに発症しうる精巣腫瘍や前立腺疾患の予防を目的に実施します。基本的には全身麻酔で行われる。

  • さ行

    心肺停止(cpa)

    心肺停止(CPA)は、心臓と呼吸が停止した状態を指し、心不全や呼吸不全などの重篤な疾患によって引き起こされる緊急疾患である。

    心原性肺水腫

    心疾患の主な原因は僧帽弁閉鎖不全症(MR)であり、拡張型心筋症(DCM)や動脈管開存症などの症例も存在します。これらの疾患によって引き起こされる重度の左心不全は肺水腫を引き起こす。心疾患を有する動物では、うっ血性心不全によって左房圧、肺静脈圧、肺毛細血管圧が上昇し、スターリングの仮説が不均衡となり、肺水腫が発症する。

    心原性肺水腫の診断には、一般的な症状として呼吸困難や頻呼吸があり、特徴的な姿勢や咳嗽が必発の症状ではないことに注意が必要です。身体検査では粘膜が白くなることや徐脈、低血圧、低体温などが見られます。肺野でコース・クラックルや心雑音が聴取されます。画像検査では肺エコー検査とX線検査が主に行われ、肺エコーでは高輝度なラインが認められます。X線検査では肺胞パターンや間質パターンが観察されます。呼吸機能の評価にはSpO2測定や血液ガス分析が行われ、重症例では陽圧呼吸での管理が検討されます。循環不全の評価には乳酸値やCRPが利用され、必要な検査を選択、実施する際には動物の緊急度や重症度を見極めながら行うことが重要です。特に検査がストレスをかける場合は状態が安定してから再度実施するべきです。

    急性心原性肺水腫の治療は、主に酸素療法と循環管理に焦点を当てています。酸素療法では、フローバイ法、マスク法、フード法、酸素室管理などが一般的な方法です。重篤な呼吸状態や循環不全には気管挿管と陽圧呼吸管理が行われます。うっ血に対する治療では、ループ利尿薬の投与が第一選択であり、フロセミドの即効性があります。利尿効果のモニタリングには排尿量の測定や呼吸数の観察が行われます。また、フロセミドに加えてニトログリセリンやカルペリチドなどの血管拡張薬や強心薬が併用される場合もあります。このような治療アプローチによって呼吸状態や循環動態の改善が図られます。

    症例の臨床症状が改善されると、急性期治療から徐々に慢性心不全治療に移行します。この移行には、心機能や腎機能の悪化を防ぎ、肺水腫の再発を避けることが重要です。短期および長期の予後は、基礎疾患の進行状況によって異なります。犬や猫における急性うっ血性心不全の報告では、犬の生存退院率が82.2%と報告されています。

    歯式(猫)

    合計で30本

    片側の数切歯犬歯前臼歯後臼歯

    歯式(犬)

    合計で42本

    片側の数切歯犬歯前臼歯後臼歯

    前臼歯

    犬歯の後ろにある歯で、食べ物を鋏のように切断するのに使用。

    切歯

    前歯にあたる小さな歯。食べ物をかみ切るときや毛づくろいに使用。

    心不全

    心臓のポンプ機能が低下することで、十分な血液が全身に送れなくなる状態のこと。

    ①心臓から全身の組織に血液が送られないこと②心臓に入ってくる血液が滞ってしまうことの2点が原因となって、心不全の兆候が起こる。兆候は、①の場合、疲れやすい、失神、不整脈、腎数値の上昇、②の場合は、肺水腫、胸水や腹水等がある。

    三尖弁閉鎖不全症

    心臓を構成する4つの部屋のうち、右心房と右心室を隔てる3枚の弁を三尖弁といい、その三尖弁が正常に機能しなくなることを三尖弁閉鎖不全症と言います。弁が正常に閉鎖しないことで血液の逆流が生じ、右心房の拡大、右心室内圧上昇、肺高血圧症、肺動脈弁狭窄、左心不全などを引き起こします。不可逆的な進行をするため、内科的治療(血管拡張剤、利尿剤、強心剤など)で進行を抑えます。

    僧帽弁閉鎖不全症

    心臓を構成する4つの部屋のうち、左心房と左心室を隔てる2枚の弁を僧帽弁といい、その僧帽弁が正常に機能しなくなることを僧帽弁閉鎖不全症と言います。弁が正常に閉鎖しないことで血液の逆流が生じ、左心房の拡大、うっ血、肺水腫、肺高血圧症、気管虚脱、不整脈などを引き起こします。不可逆的な進行をし、根本的な治療法は外科的治療のみになります。内科的治療法は、強心剤や血管拡張剤、利尿剤、鎮咳薬等を用いて病気の進行を抑えます。

    猫の膵炎

    急性の場合は食欲不振、活動低下など非特異的な症状を示し、典型的な消化器症状を認めないことが多い。慢性の場合は無症候性または間欠的で軽度な臨床兆候を示すのみである。可逆的な膵臓の炎症を指す。診断は血液検査、エコー検査で行う。治療法は輸液、鎮痛剤、制吐剤、胃粘膜保護剤、抗炎症剤などの支持療法。

    犬の膵炎

    犬の膵炎

    急性の場合、嘔吐や下痢、食欲不振などの消化器症状を示すが、慢性の場合、症状が不明瞭な場合もある。します。幅広い年齢で認められるが、年齢中央値は高齢である。詳細な因果関係は不明だが、高脂血症、内分泌疾患、肝胆道系疾患、神経疾患、肥満などが膵炎のリスクを高くする。診断は血液検査や画像検査などにより総合的に判断される。治療法:制吐剤、鎮痛剤、輸液、抗炎症剤、易消化性の低たんぱく食。

    猫の催吐処置

    誤食した物質の性状、誤食からの経過時間、動物の状態の3要素で催吐処置の適応かどうかを判断します。一般的には薬剤を投与して催吐処置を行います。

    犬の催吐処置

    誤食した物質の性状、誤食からの経過時間、動物の状態の3要素で催吐処置の適応かどうかを判断します。一般的には薬剤を投与して催吐処置を行います。

    子宮蓄膿症

    膿様の液体が子宮内に貯留している状態。大腸菌が一番多く検出されており、分泌した毒素によって炎症を強く引き起こし、全身性に炎症が波及することもある。猫より犬に多く、また、出産歴がある子よりも無い子のほうがリスクが高い。予防は、避妊手術による子宮卵巣摘出。

    セキセイインコ

    体調は18 cmほどの小型の鳥類で、平均寿命は7~8年、体重は30~40 g 。人間の言葉を覚え、しゃべることも可能。

  • た行

    鳥の卵塞(卵詰まり)

    一般的な鳥種は、排卵後24時間胃内に産卵に至る。そのため、腹部に卵が触知されて24時間以内に産卵されない場合、卵塞と考えられる。1個だけが多いが、2個以上卵塞することもある。主な原因は、低Ca血症、卵形成異常、環境ストレス、卵管口の閉塞がある。そのため、ミネラルの添加不足、不十分な日光浴(冬など)等があると起こりやすい。

    猫の特発性下部尿路疾患

    特発性=原因不明という意味で、はっきりと原因が検出できない下部尿路疾患を指します。

    尿量減少と排尿回数の低下、ストレスが発症要因となるので、不衛生なトイレ環境、寒さ、去勢、肥満、病気、飲水量の低下、多頭飼育、急激な環境の変化等を改善する必要がある。

    電池の誤食

    消化管の熱傷、潰瘍、穿孔を引き起こす可能性がある。治療法:内視鏡にて速やかに回収。

    タバコ中毒

    ニコチン摂取量1mg/kg~症状がみられる可能性あり。紙巻きたばこ約1本/kg以上で致死率50%以上。症状は摂取1時間後から嘔吐、興奮、縮瞳、頻脈、下痢、呼吸促迫、痙攣、徐脈、低血圧、昏睡。治療法として催吐処置、静脈点滴、胃洗浄、塩化アンモニウムの経口摂取、活性炭の経口摂取を行う。

    吐血

    吐血は、吐き出したものにコーヒーかす様の消化した血液や鮮血が混じること。似た症状として喀血がありますが、全く異なる病態です。胃炎や消化管腫瘍、ストレス性潰瘍、消火器以外の内臓器疾患、胃潰瘍を誘発する薬剤の服用等が原因として挙げられます。緊急性が高い可能性もあるので、速やかな受診をお勧めします。

    吐出

    嘔吐と異なり、食べたものがまだ胃内に達していない状態で吐き出すこと。食後すぐに起こりやすく、前兆となる腹部の動きがなく突然吐き出すことが多い。このことから、病変も口腔から喉頭/咽頭、食道までの箇所に存在します。痛みや神経障害による嚥下障害、食道閉塞や食道筋異常が原因として挙げられます。検査は、まずX線検査を行い、最終的に造影検査や内視鏡検査を要する場合もあります。

    てんかん

    てんかんとは、脳の神経が異常に興奮してしまう病気で、意識を失ったり、痙攣発作を引き起こします(てんかん発作)。

    デグー

    げっ歯目デグー科デグー属。寿命は7~9歳。

    人を呼んだり、道具を使ったりと知能が高く、社会性のある動物で複数飼育が好まれる。歯は常生歯といって、常に伸び続けるため、伸びすぎによる摂食障害が起こることも。

  • な行

    猫の尿路結石症

    尿路=「尿の通り道」でミネラルなどの老廃物が溜まり、結晶になる。

    この結晶に尿路系の有機物が結合して、結石となる。

    症状は血尿、頻尿、排尿障害、痛みを伴う排尿がみられる。

    診断にはレントゲン検査と超音波検査が必須で、結石の数・形、発生部位などを調べる。

    また、結石の種類を特定するために、尿生化学検査(尿pHなど)と尿沈渣の顕微鏡観察も行う。

    結石には様々な種類が存在するが、全体の3分の2がシュウ酸カルシウム結石、3分の1がストルバイト結石となっている。

    治療はストルバイト結石なら、結石を溶解する食事や尿酸性化薬(メチオニンや塩化アンモニウム)の内服。シュウ酸カルシウム結石なら、外科的除去と尿アルカリ化薬(クエン酸カリウム)、さらにシュウ酸やカルシウムの含有量が低い食事が必要となる。

    猫パルボウイルス性腸炎(猫汎白血球減少症)

    感染すると、腸炎(嘔吐や下痢、血便)や白血球減少、二峰性発熱(一度熱が下がるが、また上がること)を起こす。

    適切な対症療法を行えれば、予後はよい。ワクチンで予防が推奨。

    猫コロナウイルス性腸炎

    比較的、症状は軽度で重篤な状態になることはまれ。感染しても症状がない場合もある。ただし、まれに猫伝染性腹膜炎ウイルスに変異するといわれている。

    猫白血病ウイルスFelV

    レトロウイルスの一種である猫白血病ウイルスの感染によって引き起こされ、初期症状は発熱、元気消失、リンパ節の腫れ、貧血などが見られ、病気が進行してくると、リンパ腫や再生不良性貧血、白血球減少症などを引き起こします。根本的な治療法はなく、治療は対症療法になります。

    猫免疫不全(猫エイズ)ウイルス

    レトロウイルスの一種である猫免疫不全ウイルスの感染、発症によって起こる病。徐々に免疫が低下していき、口内炎や歯肉炎、上部気道感染症などの病気にかかりやすい状態となり、症状が進行してくると、著しい体重減少、重度の貧血、日和見(ひよりみ)感染神経症状(脳炎)などの症状が現れます。根本的な治療法はなく、治療は対症療法になります。

  • は行

    非心原性肺水腫

    原因によってA~Dのタイプに分けられる。

    A. 陰圧性肺水腫は通常、上気道閉塞によって引き起こされます。強い吸気努力によって胸腔内の陰圧が増加し、肺毛細血管の静水圧が上昇します。これにより水分の移動が起こり、肺胞や毛細血管のバリアが破れて血管透過性が増加します。主な原因は喉頭疾患や短頭種気道症候群、異物の閉塞、人為的な絞扼などです。

    B. 神経原性肺水腫の病態は完全には理解されていませんが、中枢神経の侵襲によりカテコラミンが過剰に分泌され、肺毛細血管の収縮や血管内皮の障害が起こることが考えられています。代表的な原因は中枢神経障害や感電です。

    C. 急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は炎症性疾患に続発し、直接損傷と間接損傷の2つに分類されます。直接損傷には肺疾患が含まれ、間接損傷には全身性炎症反応症候群(SIRS)、ショック、膵炎、敗血症などが含まれます。ARDSは炎症性メディエーターの放出や血管透過性の亢進によって肺水腫が引き起こされます。

    D. 再膨張性肺水腫は長時間虚脱した肺が急速に膨張することで生じます。再膨張により血流が再開し、内皮障害が進行して血管透過性が亢進します。遭遇することはまれですが、横隔膜ヘルニアの術後や気胸・胸水のドレナージ後などで起こることがあります。

    貧血

    赤血球数(RBC)、ヘモグロビン(Hb)、ヘマトクリット(Ht)の1つ~3つが低下した状態のことを指します。

    RBCとは、血液中にある赤血球の数を示します。Hbは酸素の運搬を担っているヘモグロビンが血液中にどれだけあるかを示します。Htは赤血球が一定の容積の血液中にどれだけ含まれているかを示します。

    これら3つの値から、赤血球の大きさや色素の濃さを算出して貧血の程度を測ります。

    また貧血には大きく分けて2パターンの貧血が存在する。骨髄で赤血球の産生が行われる再生性貧血、骨髄で赤血球の産生が行われない非再生性貧血とあり、顕微鏡下で血液を観察し判断する。

    上記の3つの値と2パターンの組み合わせから、内臓疾患や中毒症状、腫瘍性などを判別する手がかりとなります。

    歯の種類

    前から順に切歯、犬歯、前臼歯、後臼歯と並ぶ。動物によって、それぞれの本数が異なる。

    腹囲膨満

    肥満ではなく、腹部が膨れている状態。原因として、腹腔臓器(主に肝臓、脾臓)の腫大、腹水の貯留、腹部筋肉量の低下が挙げられる。幼弱な犬猫は、食後の影響でお腹が膨れやすい。

    肥大型心筋症

    心臓を構成する心筋細胞の肥大、錯綜配列や線維化により心機能障害、不整脈、心不全を引き起こします。診断はエコー検査にて行います。治療法:心不全兆候がない場合、強心薬、抗血栓薬等を投与。心不全兆候がある場合、利尿剤、昇圧剤、抗血栓薬、強心薬、血管拡張剤等を投与。

    腐敗物、汚染されたフードの誤食

    食中毒に関連した微生物または毒物の摂取で引き起こされます。症状:嘔吐、下痢、食欲不振、DIC、ショック、血栓、ARDS、多臓器不全、黄疸、痙攣、興奮、振戦。治療法:催吐処置、胃洗浄、活性炭の経口摂取。

    漂白剤の誤食

    ホウ酸の経口致死量は0.2~0.5g/kg。腎障害、肝障害、脳障害などを引き起こす可能性がある。有効な解毒剤はないので、中毒物の希釈、粘膜保護を目的とした薬剤や水、牛乳、卵白、活性炭の経口摂取。

    排尿障害

    何らかの原因により、尿を排出できなくなること。尿路の障害としては、結石が一番多い。

    頻尿

    何らかの原因により、排尿回数が増加すること。1回あたりの尿量は少量であることが多い。

    ハリネズミ

    ハリネズミ目ハリネズミ科に属す。寿命は、6~10歳。

    人馴れしている子は多くなく、身の危険を感じると、丸くなり全身の針で防御姿勢をとる。

    一定の温度を下回ると、冬眠をする。肥満に陥りやすいため、食餌には、注意が必要。

    ハムスター

    ネズミ目キヌゲネズミ亜科に属するげっ歯類の総称。寿命は多くの場合、2歳前後。

    多くの品種が流通しており、性格も様々であるが一般的に温和な性格。

    一定の低温環境だと、冬眠することがある。前歯は、常生歯という常に伸び続ける歯で、定期的に削る必要な場合もある。

    フクロモモンガ

    カンガルー目フクロモモンガ科フクロモモンガ属の有袋動物。寿命は、7歳前後。

    群れで生活する動物なため、単独飼育によるストレスを感じやすく、自分の体を傷つけてしまう自咬症につながることもしばしばあるため、その場合は複数飼育を勧めることもある。

    避妊手術

    避妊手術は、開腹して子宮と卵巣ないし卵巣のみを摘出する手術です。犬猫ともに発情の抑制や乳腺腫瘍や卵巣、子宮疾患の予防効果が期待できる。基本的には全身麻酔で行われる。

  • ま行

    雌猫の発情

    猫は、季節性多発情動物で、特定の光の量や時間によって発情が支配されている。

    人工的な光の管理下での猫や日照時間が長いところでは、1年通じて発情周期を示す。

    初回発情は、6~9ヶ月齢である。犬と異なり、猫は交尾によって排卵が誘起されることに加えて、多くの家庭猫では自然排卵も起こす。発情初期(1,2日)、発情期(5~8日)があり、交尾刺激がなく排卵がなければ約3週間間隔で発情周期を繰り返す。

    雌犬の発情

    初回発情は、平均9~10ヶ月齢である。発情周期の間隔は、4~12か月の間で変動し、平均7か月である。1回の発情周期は、発情初期(約10日)、発情期(約10日)、発情休止期(2、3ヶ月)、無発情期(4~8ヶ月)に分かれる。発情初期の開始は、外陰部の腫脹や陰部からの出血であり、雄犬を受け入れ始めた時点で発情期の開始となる。発情期に自然排卵が起こる。発情周期の間隔は同一個体でも、毎回変動が大きく、それぞれの個体間ではさらに変動する。

  • や行

    ユリ中毒

    少量の葉や花の一部を摂取しただけで猫では致命的になる。犬も同様に致命的になる可能性がある。症状は嘔吐、流涎、食欲不振、腎障害。治療法は催吐処置、静脈点滴、活性炭の経口摂取を行う。

    ユリ中毒(犬猫のユリ誤食)

    ユリを誤食すると、少量の葉や花の一部を摂取しただけで猫では致命的になる。犬も同様に致命的になる可能性がある。症状は嘔吐、流涎、食欲不振、腎障害。治療法は催吐処置、静脈点滴、活性炭の経口摂取を行う。

  • わ行

    混合ワクチン

    接種すべき3種のワクチン(コアワクチン)とその子の生活環境に応じて必要ないくつかのワクチンを合わせたものを指す。一般的に扱われているものとして犬では、5 ,6,7,8,10種、猫では3種のワクチンがある。

    ワクチン

    犬猫も人と同様に特定の病原体からの感染を防ぐため、定期的にワクチン接種を行うように推奨されている。狂犬病ワクチンに関しては、法的に義務化されている。