2024.09.13
ワクチン後に気をつけるべきこと
ワクチン接種の一般的な副作用にはどのようなものがありますか?
予防接種後に見られる最も一般的な軽度の副作用には、次のものがあります。
- ワクチン接種部位の赤み、軽い腫れ、圧痛
- 活動レベルの低下(疲労)
- 食欲不振
- 微熱
- 鼻汁、くしゃみ、咳、その他の呼吸器症状は、鼻腔内ワクチン(鼻孔から点鼻またはスプレーで接種するワクチン)を投与してから2~4日以内に発生することがあります。
これらの症状が 24 時間以上続く場合、またはペットが極度に不快そうに見える場合は、獣医師に知らせてください。
ペットのワクチン接種部位に小さくて硬い結節ができることもよくあります。14 日以内に小さくなり、消えるはずです。腫れが 3 週間以上続く場合や、腫れが大きくなったり、痛みが強くなったりする場合は、獣医師に連絡してください。
ペットにワクチン接種をした場合、他に注意すべき副作用はありますか?
ワクチン接種後数分から数時間以内に、それほど一般的ではないがより深刻な副作用が発生する場合があります。これらの反応は医学的緊急事態とみなされるため、次のいずれかが発生した場合は、直ちに獣医の診察を受ける必要があります。
- 倒れたり、失神したり
- 呼吸困難
- 持続的でひどい咳
- 体全体に小さな赤い隆起したかゆみを伴う発疹(じんましん)
- 目、鼻、顔が腫れたりむくんだりする
- 持続的な嘔吐または下痢
予防接種の前に、あなたのペットが以前にワクチン反応を起こしたことがあるかどうかを、たとえそれが些細なことであっても、獣医に伝えてください。これらの患者は、抗ヒスタミン剤による予防接種前の治療で効果が得られます。または、獣医は十分な間隔をあけて複数のワクチンを分割接種することを検討するかもしれません。あなたのペットが深刻なワクチン反応を起こすのではないかと心配な場合は、予防接種後 30 ~ 60 分間、獣医クリニックで待機してください。
持ち帰るべきメッセージは何でしょうか?
毎年、何百万匹ものペットがワクチン接種を受けていますが、大多数は問題を抱えていません。ペットを注意深く観察し、問題があればできるだけ早く獣医師に報告してください。ワクチンは数え切れないほどの命を救い、ペットの大切な家族を壊滅的な感染症が脅かすのを防ぎます。ご質問やご不明な点がありましたら、獣医師にご相談ください。
お困りのことが御座いましたら、お気軽にご相談ください。
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PROFILE
稲野辺悠(夜の獣医師ゆってぃー)
港区動物救急医療センター芝アニマルクリニック院長
日本獣医救急集中治療学会所属