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コラム

2024.03.27

猫のワクチン接種について

①なぜワクチンを接種するか

「うちの猫ちゃんはお外に行かないのにワクチン打たなきゃいけないんですか?」

基本的にお外に出る猫も出ない猫もワクチン接種が必要です!

ただ、接種間隔が変わってくるのでそれはこの後説明します。

それに猫ちゃんがお外に出なくとも飼い主である人間が外に出て、猫に感染する恐れのあるウイルスを持って帰ってくる可能性もあります。

特にコアワクチンに含まれている病原体は空気感染する可能性もあるので、予防が必要となってきます!

また、トリミングやペットホテルに預ける際もワクチン接種が義務付けられていたりしますよね!

②ワクチンの種類

猫はわんちゃんと違って法律で接種が義務付けられているワクチンはありません。

すべての猫に接種すべきコアワクチンと、感染のリスクに応じて接種するノンコアワクチンの2種類があります。

コアワクチンとノンコアワクチンはこのような感じになっております。

お外に行かない猫ちゃんや同居の猫にノンコアワクチンに入っている病気を抱えている猫ちゃん以外は日本ではほとんどコアワクチンを打っていると思います。

③ワクチンの接種間隔

これは感染リスクが高い猫と低い猫で変わってきます。

感染リスクが高い猫は家で多頭飼育している、外に出ている猫、外に出る犬や猫との接触がある、トリミングやホテルに毎年預けている、飼い主が外で猫との接触がある

感染リスクが低い猫は 上記に該当しない猫です。

接種間隔は下記の通りです。

感染リスク高(多頭飼育、屋内外出入りしている同居犬/猫有り)

1回目 ;6~8週齢

2回目~;16週齢を超えるまで2~4週間毎に追加接種

初年度最終;6~12ヶ月齢に追加接種

成猫以降;年1回の追加接種

感染リスク低(室内1匹もしくは少数、屋内外出入りなし)

1回目;12週齢

2回目;16週齢以降

初年度最終;6~12ヶ月齢

成猫以降;3年以上の間隔で追加接種(毎年の抗体価検査を推奨)

※猫においてはペットホテル等の直前に接種

PROFILE

稲野辺悠(夜の獣医師ゆってぃー)

港区動物救急医療センター芝アニマルクリニック院長
日本獣医救急集中治療学会所属

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