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コラム

2024.07.24

猫の熱中症を獣医師が解説

・猫の熱中症とは?

熱中症は犬によく見られますが、特に温室、車、アパート、温室などの暑い場所に閉じ込められている場合、猫にも起こる可能性があります。

猫の熱中症は、体温が危険なレベルまで上昇し、環境条件により猫が余分な熱を逃がすことが不可能な場合に起こります。残念ながら、これは急速に起こり、しばしば致命的となることがあります。猫の熱中症の兆候を知っておくことは重要であり、猫が熱中症にかかっていると思われる場合は、すぐに獣医に連絡してください。

非常に年老いた猫や幼い猫、肥満の猫や顔の平らな猫、ペルシャ猫などの長毛猫は熱中症のリスクが高いため、特別な注意が必要です。

・猫の熱中症の症状

  • 息を切らして 
  • よだれを垂らす 
  • 興奮または落ち着きのなさ
  • 真っ赤な舌
  • 歯茎が非常に赤くなったり青白くなったりする
  • 心拍数の増加
  • 精神混乱の兆候
  • 嘔吐および下痢(血便の可能性あり)
  • 脱力感、無気力、筋肉の震え、めまい

・猫の熱中症の危険因子

すべての猫が熱中症になる可能性がありますが、一部の猫は他の猫よりもリスクが高い場合があります。以下の 1 つ以上の症状がある猫は、リスクが高い可能性があります。 

  • 肥満
  • 呼吸困難または呼吸器疾患 
  • 神経疾患 
  • 子猫や老猫であること 
  • 心臓または心血管の問題 
  • ペルシャ、ヒマラヤン、ブリティッシュショートヘアーなどの平たい顔の品種
  •  激しい運動

・猫の熱中症の治療法

  • 冷却(冷やしすぎた水はかけない)
  • 必要に応じて点滴や投薬
  • 血液検査などのモニタリング
  • 体温は下げすぎないように注意する

・猫の熱中症の予後

予後は、体温がどれだけ上昇したか、高体温がどれだけ長く続いたか、熱中症になる前のペットの体調などによって異なります。体温が極端に高くならなかった場合、健康なペットのほとんどは、すぐに治療を受ければすぐに回復します。

ペットによっては、恒久的な臓器障害を患ったり、高体温によって二次的に生じた合併症により後日死亡する場合もあります。高体温を患ったペットは、体温調節中枢の損傷により、その後の熱中症のリスクが高くなります。

お困りのことが御座いましたら、お気軽にご相談ください。

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PROFILE

稲野辺悠(夜の獣医師ゆってぃー)

港区動物救急医療センター芝アニマルクリニック院長
日本獣医救急集中治療学会所属

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